時刻は、八時三十分。 雲が風に流される、静寂の夜。 薄明かるい月の光だけが、どこにも流されることなく、教室に差し込んでいた。 窓ガラスが割れそうになるほど大きな爆発音を聞いて、悠真が顔をあげた。 しばらく半開きの目で前を見て大きな欠伸をすると、ぼさっと呟く。 「…………あ……、今の音……何?」 「へ?」 「何か……音、しなかった?」 目を擦りながら、誰に言っているのかも分からない変な質問をする悠真。 もしかして……寝ぼけてる?