ああ。本当に。
なんて素晴らしいことなんだろう。


黒板に凭れ掛かり 想う。


私の恋心を君が知る時。
それは君にとって 決して良い事ではないから。
その時君は最高に不幸になる。
君の不幸は私の幸せならば、私はその時 最高に幸せになる。
この世の誰よりも幸せになれる。


ああ。嬉しくて死んでしまいそう。


待ち遠しい。


期待が抑え切れない。


ふと、黒板が濡れている事に気付く。
埃でも目に入ったのだろうかと不思議に思う。


だって、今の私には 泣きたくなるような理由なんて一つもないはずだから。