「ここが美術室で、ここが職員室ね。」 「へえ、ありがと。なんとなくわかったよ」 私は、校内案内をしていた 「これで終わり。他になんかある?」 そう聞くと 「栗城さんの下の名前って何?」 そういう意味で聞いたんじゃないけど 「このは、ですけど」 「栗城、このは―――――」 彼が私の名前を呼んだ。 「秋、の名前だね」 彼はそういった 「そうだね、私は、秋生まれだからね」 「そうなの?誕生日はいつ?」 「10月24日」