しばらくの沈黙の後



「……………うん。」



私の、か細い声が空に消えた。



私の恋が動き出す――――。


それは、とても甘酸っぱくて苦い記憶。


















私達の始まりは秋色に染まっていた。


この先に、何が待ってるかなんてことがわかるはずもなく。


私達は恋人になった。