「ごめんね、こんな話聞いてもらって」
「ううん、こちらこそ大切な話してくれて、ありがとう」
「このちゃん、俺はあいつを死なせてしまったことを後悔してる。このちゃんは後悔してること、ないの…?」
ないと言えば嘘になる
瑞稀をはじめ、春樹、千秋、咲羅、すず、光輝には迷惑をかけてしまった
でも、今さら出来ることなんてないんだ
「ねえ、シュウくん。私は、失うまで大切なものに気づけなかった。」
シュウくんは頷いた
「うん…、でもさ、このちゃん。まだ戻れるところにいるんじゃない?後悔を消せる場所にさ。」
そうなのかな?
私はまだ戻れる?

