「アイツは諦めてなかったんだ、生きることを。俺と同じ高校行くんだ、って勉強してた」 きっとその彼女は 未来への希望を託して そう言ったんだと思う 「俺も、その姿をみれば病気のことも忘れた。いつだって死と隣合わせなことを忘れてたんだ」 死と隣合わせ… それは、この世界で生きるすべての人に共通すること 「病気宣告をされた年の11月。急に進行がはやくなってあいつは倒れた」 まだ、3ヶ月ぐらいなのに。 「俺は病院であいつの目が覚めるまでそばにいた」