「まあ、このちゃん可愛いからぁ〜」 そう言って私の頭をなでる彼は やっぱり瑞稀に似ていた 瑞稀はあのときどうしてあんなことをしたんだろう 私は、わかろうともしなかったんだ もしかしたら悩んでいたのかもしれない 今、思えば。 私は、瑞稀のこと何も知らない 何が好きなのか、とか 何が嫌いなのかはわかる。 だけど、あのとき彼が何に悩んでいて 何を思ってたかなんてわからなかった