私は、気が抜けて膝から崩れ落ちた 「俺も家がこっちの方だからな」 そうだ、千秋はこっちの方だった いつも帰り道が違うからあんま気にしたことないけど 千秋の家はここから10分ぐらいのところだ 「このの声が聞こえたからびっくりした」 「………千秋、ありがとう」 チラッと瑞稀を見ると未だ呆然としていた 「俺、……………………………………」 「瑞稀。お前このに何してんだよ」 千秋は言った