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「卒業式終わっちゃったね。」
「うん。私達ほんとに卒業するんだ…」
「いや、もうしたんだってば」
「あ。そうか」
愛ちゃんと美香ちゃんと三人で、校門付近に植えられている桜の木のそばで話している。
「でも残念だったね、宮島先生」
「うん。まさか卒業式来れなくなっちゃうとは」
………ごめんなさい。
「あーあ。私二人と会えなくなるの寂しいな」
「桜……」
「私達もだよ」
「絶対集まろうね」
「あはは、楽しみにしてる」
「3人で、出来なかったことたくさんしよう。」
「遊園地は?」
「水族館も!」
「なぁに、子供みたい」
「いいんだよ!」
「うん!いいの!」
『だって私たち、まだまだ子供だよ!』
2人があまりにも声を揃えて言うから、
「あははっ、そうだねっ」
笑ってしまった。
先生、あなたにとって私は子供でしたか?
先生はあの日。
お店に来てくれた日から1度もあってない。
叔父さんの仕事をすると言っていたから、海外だろうか?
前、海外だったみたいだし。
元気かなぁ。


