ツンデレ地味子の両手に華?!

オフィスに着くと、部長席で、たけちゃんがもう仕事をしていた。

今日は大事な仕事が立て込んでいるのかとても真剣な表情だ。

デスクにカバンを置くと、私も直ぐに仕事を始めた。

詩織に頼まれていた書類整理。

まとめつつ、それを、パソコンに入力していると、わからない操作が。

詩織に聞こうにも、今日は、担当の先生のところに行ってから出社と、黒板に書かれていた。

「…どうしよ」

「…どれがわからないの?」

突然真横から声が聞こえて、驚いた。

「…わっ…たけちゃ、じゃなくて、部長」

あだ名を出さないよう努力してはいるが、つい、言葉に出てしまう。

当然、たけちゃんは一瞬驚き、でもすぐ笑って、私の頭をくしゃくしゃっとした。

「…で?どれがわからないの?」

「…え?あ、これなんですけど」

「…あー、これな、これは…」

一つ一つ丁寧に説明しながら、マウスを動かしたり、キーボードをたたいたり。

「…わかった?」

「はい、わかりました!ありがとうございます」

私は礼を言うと、また仕事を始めた。

その一連の行動を、近くの社員たちが見ていて、二人の関係を噂していたことなど、私はこのときはまだ、知らなかった。