-バタンッ- ドアが閉まると同時に、絢音が飛び上がって喜んでくれた。 「よかったやんー。」 「うん。ありがとう。」 私は武山にチョコを受け取ってもらえただけで、凄く嬉しかった。 私たちはケラケラ笑いながら、帰り道を歩いた。 嬉しくて嬉しくて、ルンルン気分で帰った私は、お母さんにすぐ報告したなあ‥。 「お母さんお母さん、 武山にチョコ渡せた!!」って。 ホワイトデーの日が、とても待遠しかった。