「もー!!鉛筆返せー!!」 -バタバタバタバタ- 小学4年生の頃、あたしと裕史は同じくラスで、よくちょっかいをかけられていた。 「返してほしかったら取ってみろー。」 背の高い裕史は教室の棚の上に、私の鉛筆を隠してしまった。 背の小さい私には届くはずもなく、私は泣いてしまったんだ。