「そんなの、なるわけないでしょ!」
真っ赤になって反論すると、燿があたしをじっと見てきた。
「ふーん。じゃぁ、いいや。電車もこのまま乗ればいいし」
真顔で言う燿の言葉が、本気なのか冗談なのかよくわからない。
「電車なんて絶対無理!降ろして」
ポカッと肩を叩いてみたけど燿はあたしの攻撃を冷めた目であしらっただけで、あたしを抱き上げたまま遊園地の出口に向かってスタスタと歩いていった。
あまりの羞恥プレイに、そのうち顔をあげていられなくなる。
ようやく遊園地の出口に着いたとき、立ち止まった燿がにやりと笑いながらあたしに訊いた。
「どうする?そろそろ降参する?」
「…………」
無言で睨むと、燿が出口の向こうに見える電車の駅にちらっと視線を向けた。
「降参しないなら、このまま電車乗るけど?」
「あー!待って待って待って!!」
すぐにまた歩き出そうとする燿を、全力で制止する。



