「い、今から二度とさせないに訂正する」

「ふーん」


悔しいのと、内心ドキドキしてしまったのと。

複雑な思いが混じり合う。


「じゃあ、そのうち『もっとキスして』に訂正させてやる」


赤くなって顔をそらしたあたしに、燿が甘い声でささやく。

耳にかかる熱い吐息のせいで、あたしの心臓はドキドキとうるさくなった。