オレンジ・ドロップ




「ねぇ、柑ちゃん」

「はい……」

「帰ったら、俺の部屋であの続きね?」

「続、き……」


続きって、今の……?

咄嗟に噛み付かれた首筋を押さえたら、燿があたしを揶揄うようにニヤニヤと笑った。


「何想像してんの?柑奈の変態」

「え?」

「昨日一緒に見てた海外ドラマのDVD。中途半端なとこで止めたじゃん」


DVD……?

そうだ。DVD!

そういえば昨日、レンタルした海外ドラマのDVDを燿の部屋で一緒に見てたんだ。

夕方遅くなって、気になるところで止めて、続きを今日見る約束だった。

そっちの続き、か。

そうだよね、そうに決まってる。


「紛らわしい言い方しないでよ」

燿に聞こえないように、小さな声でぽつりと零す。

赤い顔でそっぽ向いたら、燿があたしの耳元に唇を近づけてそっと耳打ちしてきた。


「柑奈は別の続きを期待してたんだ?」

耳にかかる燿の吐息に、身体が肩がびくりと反応する。