「柑奈、さっきからずっと真っ赤だよ?」
恥ずかしさに震えるあたしの顔を、燿が至近距離で覗き込んでくる。
「もういいから、離れて!」
赤い顔で抗議したら、燿があたしの背中から離れて、すっと左横に立った。
それから、ものすごく自然にさりげなく、あたしの手を握る。
ドキッとして振り向くと、燿が口元に悪戯な笑みを浮かべながら、あたしの手指の間に自分のそれを差し込んでひとつひとつゆっくりと絡めてきた。
「だって、柑奈のこと好きなの我慢できない」
繋いだ手をぎゅっと握りしめたのに合わせて、燿が何の恥ずかしげもなくそんなセリフをほざくから、胸のドキドキが加速する。
「ばっ……!」
何か言い返そうと口を開くも、その先が全く続かなかった。
顔中真っ赤になって、バカみたいに口を開いたまま燿を見上げる。
すると、ほんの少し目を細めた燿が、やけに愛おしげにあたしを見つめてきた。
なぜか燿のことがいつもの倍増しでかっこよく見えてしまって、心臓が壊れそうなくらいにバクバクする。
血液が逆流し始めちゃうんじゃないかと本気で心配になって胸を押さえたら、燿が甘えた声であたしを呼んだ。



