オレンジ・ドロップ


土橋(つちはし)、大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

彩音と奈津に手を貸してもらって立ち上がろうとしたら、立ちくらみがして身体がよろけた。


「保健室で休むか?」

「そのほうがいいよ」

体育の先生や彩音達に言われて頷く。


「そうします」

「ついていこうか?」

奈津がそう言ってくれたけど、小さく首を横に振った。


「ありがとう。ひとりで大丈夫」

おでこを抑えながら、ふらふらと保健室まで歩く。


「すみません。体育中、倒れておでこ打っちゃって」

「あら、大丈夫?」

保健の先生に氷嚢をもらったあたしは、そのまま少しベッドで寝かせてもらうことにした。

固いベッドに横になると、すぐに眠気がやってくる。

少しサボっちゃえ。

眠気に任せて目を閉じた。