あたしと妹の梨里、それから茅原 響とその弟の燿が出会ったのは、4歳になる頃だった。
近所にある同じ幼稚園に通っていたあたし達のお母さん同士が仲良くなったことが、あたし達4人が幼なじみとして交流を持つことになったきっかけ。
あたしと響が同級生で、ひとつ下の梨里と燿が同級生。
さらにはあたし達のお母さん同士も年が近くて、お互いに育児の情報交換をしてたらしい。
お母さんに連れられてお互いの家を行き来して遊んでるうちに仲良くなったあたし達4人は、今は全員同じ高校に通っている。
あたしの妹の梨里は、子どもの頃からお人形みたいに可愛くて。
響は同じ年なのに大人っぽいところがあって、かっこよくて優しくて。
燿は明るくて甘えん坊で、可愛い弟みたいだった。
最初はただの遊び友達だった響に恋をしたのは、あたしが小2のとき。
クラスの男子たちにからかわれていた友達を庇ったら、「生意気だ」ってあたしが髪を引っ張られた。
そのとき廊下を通りかかった隣のクラスの響が、いじめられていたあたしのことを助けてくれた。



