「よ、う……んっ……」
必死に口角を上げながら名前を呼びかけたとき、両肩をつかんだ燿に勢いよく押された。
背中が渡り廊下の壁にぶち当たって鈍い痛みを感じると同時に、乱暴に唇を塞がれて息苦しくなる。
燿のシャツの胸元を片手でつかんで小さく抵抗してみる。
だけどそれに対抗するように、燿があたしの肩をつかむ手にますます力を込めた。
そうして強引に舌であたしの唇を割ると、息ができないくらいに荒々しいキスを繰り返す。
これまでに燿から突然キスされたことはあったけど、こんなふうに抵抗できないくらいに自分本位なキスをされたことはなかった。
内にあった感情を全部爆発させたみたいな燿からのキスに、だんだん意識が薄れそうになる。
燿に肩を押し付けられていなければ、立っているのもやっとで。
なんとか必死でシャツの胸元をつかんでいた手からも力が抜けていく。
耐えられなくなって、ついに腕がだらんと下に垂れたとき、あたしを押さえつけていた燿の力が少し緩んだ。



