*美歌

だめだ。ここ1週間学校が始まって以来ずっと夕暮くんのことを避けちゃう。


普通にしなきゃって思ってるのに。

どうしてもできない自分がいる。


顔を見ると愛おしくて近づきたくて

でもできなくて。

それが辛くて避けてしまう。



はあ。



「夕暮くん…会いたいよ。」


そう言ってベットに寝っ転がっていると



突然ケータイの電話が鳴った。



電話のディスプレイには"千穂"と名前が載っていた


「千穂からだ…どうしたんだろう。」




とにかく電話に出てみることにして


応答ボタンを押した



「もしもし…」


「美歌!!!大変なことになったの!!」


突然焦ったように電話がかかってきてびっくりしたが


それよりも千穂の声にびっくりした