彼女だって泣かなかった。
笑っていた。
いつも。いつでも。

辛いときほど辛いときこそ笑っていた。

俺が泣いてどうすんだよ?
誰も望んじゃあいない。
俺が泣くことも、振り返ることも。

彼女だってそんなこと思ってない。
こんな風に泣くのを望んでない。

このために告白した訳じゃない。