じゃあ、何で、瑠奈と別れないか。

これは、簡単で馬鹿な話だ。

別れるという選択肢が俺には存在しないから。
別れるのが嫌だってずっと言ってきた奴が別れなんて選択できない。

ただ、それだけのことだ。

彼女のことが好きなら逃げずに向き合えば良かったのに…俺は、逃げた。

その時点で俺が傷つく資格なんてないのに

どうしても消えない。
この胸を熱くする感情が。