うさこは暫く泣いたあと、やっと落ち着きを取り戻して深呼吸した。
「雪弥は彼女とどうなの?」
ちょこんと体育座りをして鼻をすすりながら、
そんなことを聞いてきた。
「彼女いねーし」
立ってるままだと疲れるから俺もその横に座ってあぐらをかいた。
「え?この前、腕組んで歩いてたじゃん。
あの子は……」
「組んでねーよ。無理やり組まれたの。そのあと追い払ったしタイミング悪くそんな場面見てんじゃねーよ」
いつもそうだ。
確かに俺は自分で言うけど女にモテる。肉食系でもないのにそんな女ばっかり寄ってきて、言い寄られてる時に限ってコイツが近くにいたり、隣を通ったり、目が合ったり。
そもそも俺は遊んでねーし、いい加減コイツの俺に対するイメージをなんとかしなきゃとは思ってる。
「あーぁ、私また失恋しちゃったんだよね」
うさこの話はまた戻り、きっと葉山の野郎を思い出しているんだろう。
「あんな男すぐ忘れろ」
「ムリだよ。私本当に好きだったんだもん」



