狼少年、拾いました。

 「うそ。これどうしよう……?」

 持ち上げた食事が入っている籠やら裁縫道具やらをスティーヌに見せる。

 「客人を中に入れなければ良い。」

 そうね、と返事をして扉に手を掛けたものの、ふと思い付いてミェルナは後ろを振り返った。

 「一旦地下室へ下ろして隠した方が確実じゃないかしら。」

 「いい考えだが運ぶのは私だろう。」

 「私も手伝うわよ。」

 「手間が掛かる。」

 「人間とは違うんじゃなかったの?」

 「私でも面倒なものは面倒なものだ。」 


 緑の中を近づいてくる客人の姿を見て、ミェルナは心が踊った。