ミェルナはレスクのそばで覗きこもうとしたが、スティーヌに腕をひっぱられその場で見ることにした。
「こんな山奥の小屋に隠し扉かぁ。」
わくわくしているような光を目に浮かべて言うレスクに対して、ミェルナは訝るような表情だった。
母は何も言わなかったのだろうか。
言ったとしても、自分が覚えていないだけなのだろうか。
そして何より、その扉の向こうには何があるのだろう。
「あんたが開ける?」
「えっ?」
「あんたの家だろ。……恐かったら俺が開けるけどな。」
「恐くはないから開けるわ。」
スティーヌに目配せして、二人でレスクのそばへ寄る。
床板の下には、黒い大人一人がぎりぎり通れるくらいの正方形の扉があった。
「開けないのか?美味いもんがあったらちょっと分けてくれよ。……それともやっぱ恐い?」
少しだけためらっていると冗談めかしてレスクが言った。
さっきの言葉は強がりではないが、やはり緊張のようなもののせいで手を伸ばせないでいた。
だが言っても仕方ない。
「恐くないわよ。もう何が入ってても知らないわ。」
様々な疑問が渦を巻いて大きくなりつつあったが、レスクの期待を込めたような眼差しに後押しされるように取っ手に手を掛けた。
「こんな山奥の小屋に隠し扉かぁ。」
わくわくしているような光を目に浮かべて言うレスクに対して、ミェルナは訝るような表情だった。
母は何も言わなかったのだろうか。
言ったとしても、自分が覚えていないだけなのだろうか。
そして何より、その扉の向こうには何があるのだろう。
「あんたが開ける?」
「えっ?」
「あんたの家だろ。……恐かったら俺が開けるけどな。」
「恐くはないから開けるわ。」
スティーヌに目配せして、二人でレスクのそばへ寄る。
床板の下には、黒い大人一人がぎりぎり通れるくらいの正方形の扉があった。
「開けないのか?美味いもんがあったらちょっと分けてくれよ。……それともやっぱ恐い?」
少しだけためらっていると冗談めかしてレスクが言った。
さっきの言葉は強がりではないが、やはり緊張のようなもののせいで手を伸ばせないでいた。
だが言っても仕方ない。
「恐くないわよ。もう何が入ってても知らないわ。」
様々な疑問が渦を巻いて大きくなりつつあったが、レスクの期待を込めたような眼差しに後押しされるように取っ手に手を掛けた。

