狼少年、拾いました。

 包帯が巻かれた指を目の下にとんとんと当てながら尋ねてくる。

 「そうね、こういう目は初めて見たから気になるって言えば気になるわ。」

 「へえ。恐いとか思わねぇの?」

 相変わらずの笑顔だが、先程とは少し毛色が違う気もしないではなかった。

 「確かに見慣れないけどそれは思わないわ、私だって、変わった見た目のせいで恐がられてるから。」

 そう答えたあと、ドアの向こうに目をやって続けた。

 「それにさっきのあれの方が…ずっと怖かったわ。」

 その言葉を聞いた瞬間、何かを言いかけていたレスクの顔から笑みが消えた。

 「カゲヌノが来たのか?あんたたちのとこにも。」

 午後の日差しが雲で陰った。