狼少年、拾いました。

 「俺はレスク。このような見ず知らずの流れ者を助けて頂き、誠に恐縮の至り。」

 先程とは打って変わって しかつめらしい言葉に若干戸惑ったが、ミェルナも改まって頭を下げた。

 「いえ、こちらこそ、ご丁寧なお礼、恐縮です。…わたしはミェルナ。村の薬師みたいなことしてるわ。で、この“人”はスティーヌ。」

 ふうん、とちょっと無遠慮にレスクはミェルナとスティーヌを見比べた。

 「随分若い薬師なんだな。俺が知ってる薬師はみーんなジイサンバアサンだったぜ?あと、医者と、妖師もだな。」

 「きっと偉い人はみんなお年寄りなのよ。私なんて未熟者のみの字もないわ。」

 「はは、こんな酷い縫い方じゃあ、確かにな。」

 「それは悪かったわ、本当に!でも今思い出したけどあなた、ものすごく暴れて大変どころじゃなかったんだから!…もう、口も縫っとけば良かったかしら。」

 ははは、とひとしきり笑ったあと、

 「ところでさ、俺のこの目は気になんねぇの?」