狼少年、拾いました。

「人を殺したって。そんな大事なことよく黙ってたわね。」

あのな、と呆れたように肩をすくめるレスク。

「さっきも言ったけど俺はやってないんだよ。あと、別に聞かなかったろ。なんで追われてるのかって。」

「濡れ衣ってこと?」

 ミェルナはまだ信用できないとでも言いたげな目を向ける。

「そ。殺された上官はエグい奴でみんな煙たがってたけど、俺がダントツで反りが合わなくてさ。一番折り合いが悪かった俺が真っ先に疑われたってわけ。」

「ふうん……。」

ミェルナはなんと言っていいか分からなかった。

レスクも何も言わなかった。

スティーヌも何か考えているのか揺らめく焚き火に黙ってメラメラと照らされているだけだった。

ぱちぱちと火が爆ぜる音と、川の水の音、鳥のけたたましい鳴き声だけが響いていた。

「村はどっちかしら。」

ぽつんと呟いた。

「あの村に帰るのか?」

 「他に行くところなんてないもの。」

 「戻ればもっと酷い目に遭うぞ。人殺しを匿ってたって思われてるからな。」

 「じゃあどうしろって言うのよ」

 「俺と一緒に来ればいい。」

 弾かれた8日顔を上げた。

 「本気で言ってる?」

 「あったりまえじゃん。絶対迷惑をかけるだろうけどな。」


 「まあ仕方ないな。」
「ほら、私が温めてやる。もう寝ろ。疲れてるだろう。」

そう言うとスティーヌはその影のような体をみるみるうちに薄く広げ、毛布にちょうどいい大きさになった。

悪びれもしないレスクにため息をつきながら、ミェルナは顔を背けてスティーヌにくるまった。

「見せしめになる。殺してこい。1人残らずな。乳飲み子だろうと容赦はするな。その後家に火をつけろ。」

冷たい目が

「夢か……。」