帰り道。
僕はあの川の近くで、一人で空を眺めていた。
空は、この間ほど眩しくなくて、むしろどんよりとしていた。
伊藤は、あめふらしに殺された…。
そして、大輝は伊藤の仇をとるために、あめふらしをさがしている…。
どう考えても危険すぎる。
大輝があめふらしを捕まえたい気持ちもわかるが……。
その時、突然肩をぽんと叩かれて、僕はビクッと反応した。
「い、伊藤っ!?」
しかし、そのにいたのは伊藤ではなく、近くの私立高校の制服を身に纏った女子高生だった。
「あっ、えっと………。
ご、ごめんなさい………。
あの……木戸君、だよね………?」
女子高生は、ビクビクしながら僕の名前を言った。
「そうですけど、どうして僕の名前を……」
「私…あの、中学の時同じクラスだった…小幡あさひ…なんだけど」



