「あ、ああ…またな」

「おう、またな」


そして、伊藤は自分の家に帰っていった。


「………僕も、帰るか」


僕も、家に帰った。

家に帰ると午後一時だったので、僕は棚からカップラーメンを出し、それを食べた。

ふと、テレビをつけてみるとあの例の右腕のニュースがまた報道されていた。


うん……右腕?


あ!


そうだ、伊藤と喋りこんでいてすっかり忘れていたが、僕はそもそもあめふらしの正体を掴むために、わざわざ外に出たんだった!


……もう、今日はいいか。

久しぶりに外に出て、誰かと喋ったせいか、心も体もすごく疲れていることだし……。


カップラーメンを食べ終えた僕は部屋に戻り、寝巻きに着替え、そして眠りに就いたのだった。