あめふらしの書き込みに対する不幸チャンネルの住人達の書き込みが、殺到している。

「明後日…誰かが殺される」


あめふらしを不幸にした原因の誰かが、殺される……。

また、この街で…殺されるのだろうか?


「行かなきゃ………」


僕は正義のヒーローにでもなったような気分で、外に出るわけではない。

だけどなぜか、僕は外に出ないといけない気がした。


不幸から脱するためにも、あめふらしの正体を突き止めるためにも…。


僕は、外へ出るんだ………!



寝巻きから私服へ着替えた僕は、勇気を出して、玄関の扉のドアノブを握る。


「すー…はぁー………」


頼りない深呼吸をひとつする。

ドアノブを握る手は、汗で濡れていた。