でも、それは住人達と比べた場合なのであって、僕が不幸であることに何ら変わりないのだ。

僕は、不幸なままなんだ。


あの時………中学生の時は、僕は親と勉強に縛られていた。

だけど、伊藤と大輝という友達もいて、小幡という同じ親と勉強に縛られた仲間がいた。


友達と仲間。


たった三人だったけれど、僕はそれでも不幸じゃなかった。

あの時は、幸せじゃないと思っていたけど、今思えば、今の僕よりもずっと幸せだった!


戻りたい、あの頃に。
戻れるものなら、戻りたい。

しかし、戻れるわけがない。

人間は、いや、この世のものすべては、時の流れに逆らうことなどできないのだ。