スマホのアラームを一時間後に設定し、僕は再び眠りに就いた。





「あ」



気がつくと、僕はまた中学校にいた。


「よかったじゃん、木戸」


隣には伊藤がいて、笑顔で僕の肩をつつく。


よかったって……何がだろう?


伊藤の反対側にいる大輝が、


「ああ、これならお前のお母さんも大喜びだよ。
まさか、敏明がテストで一位を取るなんて、あの人も予想してないだろ」


テストで、一位?

僕が?



あ………。




思い出した…………。