不幸チャンネル

そうこうしているうちに、いつの間にか授業が終わっていた。

「ね、一緒に帰ろうよ」

小幡が、僕を誘った。

「ああ」

僕は頷く。

「今日の授業、全然ついていけなかったよ」

「そうだな。
僕もあんまり理解できてないや」

僕達は似た境遇にいるというだけで、共通の趣味があるわけではないので、会話はそんなに長続きしない。

小幡がわざわざ僕を誘った理由も、暗い夜道に一人で帰るのが怖いとか、多分そんなところだろう。


「あ」

小幡が立ち止まる。

「どうした?」

「春菜(ハルナ)!」


小幡の視線の先には、小幡に似た僕達よりも一つか二つくらい年下の女の子がいた。