だから、こんなところで殺されて、たまるものか。


僕は咄嗟に、春菜さんの体を思い切り突き飛ばした。



「うっ!!!」


今まで大量の殺人をしてきたとはいえ、彼女は僕より年下で、そのうえ女の子だ。

突き飛ばすことは、簡単だった。


春菜さんは、思い切り壁に当たり、その衝撃で斧を手から落とした。


しめた!


僕は、すかさずその斧を拾った。

これで、春菜さんに殺される心配はない。