そんな………。

まさか、春菜さんがあめふらしだったなんて……!

ずっと、あめふらしは小幡だと思っていた。

だって、あめふらしが殺してきた人のほとんどは、小幡が恨んでいる人ばかりだったから。


ずっと、僕は勘違いをしていた………。


「実は、宇野みなみは、とっくに死んでいるんですよ」


そう言って、彼女は自分のスマホを僕に見せた。

そこには、右腕、左腕、右足、左足、胴、頭それぞれがバラバラにされた宇野みなみの写真があった。


「本当はそこの女は殺す予定じゃなかったんですけどね。
まあ、仕方なく、といったところでしょうか」


春菜さんが、冷たい眼で真瀬里香の遺体を見ながら言う。


「仕方なく………?

仕方なく、お前は今までたくさんの人を殺してきたのか!?

自分の親も!伊藤も、大輝のことも!!!」