なんで、どうして………!?


真瀬さんが落とした湯のみが視界に入る。

もしかして……お茶の中に何かが入って………!?


「あーあ、失敗かぁ………」

ゆっくり、後ろを振り向くと、そこには残念そうな表情をした春菜さんがいた。

その手には、斧が握られている。


「な……んで…………」

「なんで?

そんなの決まっています。

その女が、宇野みなみを捜していた。
私にとって、厄介な存在になり得ると判断したから殺したんです」

「なっ………!

じゃあまさか………今までのバラバラ殺人事件の犯人はっ…………!」