僕の向かい側に座っていた真瀬里香は、喉が渇いていたのか、ゴクゴクとお茶を飲む。


「木戸さんは、飲まないんですか?

あ、もしかして…このお茶、苦手でしたか?」

「あ、いや……そういうわけでは……」


そのとき。

僕の向かい側で、ガチャン!という音がした。

真瀬里香が、お茶の入った湯のみを落としたのだ。


「真瀬…さん………?」


そして、真瀬里香はそ白目剥き、ビクビクと体を痙攣させる。

な、なんだ………!?


「真瀬さん、真瀬さん、しっかり!!真瀬さん!!」

「あ゛、う………あ………っ、あがっ………が…」

「真瀬さん!!」

「ああ……あ」


やがて、真瀬さんは動かなくなった。


「真瀬………さん……………?」


まさか…………。

死んだ………………?