それから、皆で手分けして宇野みなみを捜した。

リビング、キッチン、ベッドルーム、ベッドの下、バスルーム、トイレ、クローゼットの中………。

さまざまなところを丁寧に調べてみたが、宇野みなみの姿はどこにもなかった。


どうやら、この家にはいないようだ。

仕方なく僕達は食卓の椅子に座っていた。


「誰も…いなかった……」


真瀬里香が、がっくりと肩を落とす。


「少し休憩にしましょう。
お茶、どうぞ」


そう言って、春菜さんは僕と真瀬里香にお茶を出してくれた。

こんなところで、お茶を飲んでいる場合じゃないんだけどな……。

いつ、宇野みなみが小幡に殺されてしまうか……。

スマホで不幸チャンネルを見てみるが、何も変わった様子や、あめふらしによる新しい書き込みは見られない。