文句を言われたが、気にせず店内に入る。


「いらっしゃいませ。二名様でしょうか?」

「いや、客じゃないんです。
ちょっと失礼します」


そう言って、店の客の中から、春菜さんを探す。

一番奥の席に、春菜さんの姿を見つけた。


「春菜さん!」

「あれ……木戸さん。

どうしてここに?

あ、もしかして前に来たとき、ここのカフェオレを飲み損なったから、来ちゃったとかですか?」

「いや、そういうわけではなくて……」

「…そちらの方は?」