僕は、彼女の目を真っ直ぐ見て、言った。

しかし、彼女は、


「嫌よ!

帰って!!お願いだから、帰って!!!」


と、拒絶するばかり。


「大輝が殺されて悲しいのは、苦しいのは、僕も同じです!

だけど、大輝がもしかしたら犯人に繋がる手掛かりを持っているかもしれない!

だから、大輝の部屋を見せてもらえませんか?お願いです!!」


僕は、地面に頭を擦りつけ、彼女に訴えた。

人生で土下座をしたのは、これが初めてのことだった。


「大輝の部屋なら、警察に嫌というほど調べてもらったわ!

それでも、あめふらしとかいう殺人犯に繋がるようなものは、一切見つからなかった!

あなたが探したところで、無駄なのよ!


これ以上、あの子の部屋を荒らすことは、絶対に許さないわ!」