「なんで、大輝がここに………」

『お前に、言いたいことがあって、来たんだ』

「僕も…、大輝に言いたいことがあるんだ!

あのときは、本当にごめん!

大輝のことを疑って、殴ったりなんかして……本当に悪かった!」


僕は、大輝に頭を下げて、誠心誠意謝った。

許してくれとは言わない。
ただ、僕の気持ちが少しでも大輝に伝わったら………。


『敏明、もういいよ。
顔を上げて』


「大輝…」



どうやら、大輝に僕の想いが通じたようだ。

よかった…………!


僕が顔をあげた、その瞬間。

大輝はずいっと僕に顔を近づけて、こう言った。



『何度謝られたって同じさ。
俺はお前のことを、一生許さない』