「た、いき…………」


大輝の目は、僕のほうを向いておらず、ただ濁っている。
顔色は真っ青で、血の気がない。

当たり前だ。
体から、切り離されているのだから。


「嘘だ……嘘だ…………!」


僕は、思わず大輝の頭を放した。


ゴロン、と大輝の頭が重力に従って落ちる。



コロコロ、と転がっていく大輝の頭のすぐ先には、大輝の右腕。
その隣には左腕、次に右足、そして左足…最後に胴体があった。


「嘘、嘘、嘘………。

こんなの、大輝じゃないっ………!」