でも、大輝の声がするということは……大輝は生きているってことだよな。

よかった、それなら安心だ。

ちゃんと大輝に謝ることができる。


「疑ってごめん。
もう一度、仲良くしてくれるか?」


大輝に会ったら、そう言おう。

それで、もう二度と大輝のことを疑ったりしない。

大輝は僕の友達だ。


『そう、ここ』


という大輝の声が聞こえたと同時に、僕の足にゴロン、とボールのようなものが当たった。


「なんだ?」


僕は、それを持ち上げてみた。