そうだ、もう今日は証拠探しをやめて、家に帰っているかもしれない。

そう思った僕は急いで大輝の家へ向かった。


小学生の頃、大輝の家によく遊びに行っていたので、僕はすぐに大輝の家に着くことができた。

呼び鈴を三回鳴らして、ようやく中から大輝の母親が出てきた。


「あら、敏明君じゃない。

どうしたの?そんなに急いで」

「ハァッ………ハァッ…………。

あの……大輝、いますか?

ちょっと……伝えたいこと、が、……あって………」

「それがねぇ、大輝ったら朝家を出たきり、帰ってこないのよ」


「え………」



家に、帰っていない…!?