「はい。

もう、暴力を振るう父も、私達のことを裏切った母もこの世にはいないのに……一体誰を殺すというのか……さっぱりですけれど」

「もしかして………」



もしかして、小幡は本当にあめふらしだったんじゃないのか?

だとしたら_____

一人で小幡があめふらしだという証拠を集めて行動している大輝が、危ない!



「ごめん、ちょっと僕行ってくる!お金はここに置いておくから」

「え!でもまだカフェオレが来てない……」

「飲んどいていい!」


春菜さんにそう言うと、僕はカフェを出て、一直線に大輝と別れた場所へ向かって走っていった。