頼んだカフェオレが来るまでの間、僕達はお喋りをしていた。


「こんなにおしゃれな店、いつも来ているの?」

「ええ。たまにですけどね。

木戸さんは、あまりこういう店には行かないんですか?」

「ああ……僕はあまり来ないかなぁ」


あまり来ないどころか、つい最近まで引きこもりしていました…なんて言えない。


「そういえば、最近姉に会いませんでしたか?」


春菜さんが、僕にたずねてきた。


「ああ……そういえば、会ったよ」


伊藤の葬式の帰りに……あの安元さんの遺体が捨てられた川の近くで、小幡に会ったことを思い出す。

そして、小幡の言葉も……。


-あんな奴ッ、殺されて当然なんだよっっっ!!!

-あーあ、死んでくれて本当に嬉しい!