-お前は勝手にまた家で閉じ篭ってろ!

-この引きこもり!
-お前は、家で退屈そうにしているほうが、ずっとお似合いなんだよ!

-一生引きこもりしてろ!!


僕を馬鹿にしたくなるような気持ちもわかるが、だからってあれは言いすぎだろ…。


コンビニでずっと居座っているのも何なので、僕は何か買うことにした。

とりあえず、ビニール傘と…小腹が空いたし、おにぎりでも買っておこう。

おにぎりとビニール傘をレジまで持っていき、若い女の店員に渡す。

店員が、慣れた手つきでレジを叩く。


あれ、この店員…どこかで見覚えが……。

気になった僕は、店員の名札を見た。


そこには、『小幡春菜』と書かれていた。