「だけど、二年にあがって…小幡と同じクラスになった。

俺は、クラスで二番に成り下がった。


小幡は、すごく頭が良かった。


定期テストのクラス最高点は、ずっと小幡がキープしていたし、通知表も小幡はオール五で、俺に勝ち目なんかなかったんだ。


それから、俺は勉強するやる気を失くしてしまって、成績が下がってしまって………。


クラスで四、五番くらいまで落ちた」


大輝が、いつも頭がいいくせに、定期テストを全力で挑まなかったのはそういうことだったのか………。

それでも、クラスで四、五番くらいで止まっているだけ、全然いいと思うが。

僕なんか、志望校に落ちまくって、引きこもりしていたわけだし。