それから、僕達はさまざまな場所を調べた。


まずは、安元公正の遺体があった川。

次に、小幡の自宅周辺。

そして、伊藤の遺体があった公園。

少し歩いて、小幡の父親の遺体があった廃ビル。

最後に、昨日遺体となって発見された柳先生がいた母校の中学校の裏の林。


林にはまだ警察がたくさんいたので、なかなか調べることはできなく、一切証拠も出てこなかった。



「やっぱりダメか……。
そもそも、俺達が証拠を見つけられるくらいなら、とっくに警察が見つけているだろうしな………」


と、大輝は肩を落とした。

今日、僕が大輝と一緒に証拠探しをする前までは、ずっと一人で証拠を探していたのだから、きっと証拠が見つかる可能性は低いと知っていたはずだが、それでもやはり証拠が見つからないのは悔しいのだろう。